2018年12月31日月曜日

宜保愛子先生と高橋三千綱先生の霊視の旅

宜保愛子先生(1932-2003)は生前、芥川賞作家の高橋三千綱先生を女性週刊誌の企画で霊視したことがありました。宜保先生は高橋三千綱先生の守護霊は米問屋を営んでいた高橋先生の祖父であることを伝えたことが縁となって、後に宜保先生の九州での霊視の旅に同行することになりました。



一行は九州の地元料理で有名な、元は武家屋敷らしい由緒ある料亭に入りました。そこで地元料理を堪能しようと高橋三千綱先生も楽しみな様子。外は既に暗く中の照明は明るい蛍光灯ではない、おそらく裸電球のような、少しボンヤリした感じの明かりの中です。

そんな中で宜保先生の目に何かが霊視させれました。古い井戸です。古い井戸があると言われても、外は暗いし高橋先生には何にも見えません。高橋先生は怪訝な様子でしたが、宜保先生には、着物を着た髪が長くて色白の女の人が井戸の端に手をやり井戸の中を恨めしそうに見つめている様子が見えました。身を投げた女性のようでした。

そこへ部屋に挨拶しに入って来た料亭の女中さんに、高橋先生は本当に井戸があるのか聞いてみました。女中さんは今は暗くてわからないでしょうけど、離れた所に今は使っていない井戸があると教えてくれました。その井戸は女性が身を投げてからは使っていないことも。高橋先生はとても驚いた様子だったといいます。話はここで終えられていましたが宜保先生はその後、手厚く供養されたであろうことは容易に想像できます。


高橋三千綱先生が宜保愛子先生について書かれた一文を読むと、宜保先生は九州に向かうまでの道中においても何ヵ所かで供養を求め訴える霊と出会い、その都度供養されています。50歳近い女の人の霊が求める「白い花」であったり、お爺さんの霊には、持参した経を書いた紙と「小豆と米」を供えています。一見ささやかですから、高橋三千綱先生は『(霊は)これで満足なんですか?』と宜保先生に尋ねたといいます。

宜保先生は 『仏様は豪華な供養よりささやかでも忘れず供養して欲しいんです』と語りました。熊本では江戸幕府によって弾圧され殉教した多くのキリシタンの霊も供養されています。高橋先生には、霊の苦しみがわかる宜保先生に霊が押し寄せて来るため、霊界と現世の仲介役を果すことで体調が悪くなってしまう宜保先生が自分の命を削っているように見えて、大変心配だったようです。

宜保先生は自伝で自身が霊能者であることが世間に知られるようになってからは外出する回数が減ったと述べています。霊視による強烈な疲労感と周囲の過度な霊視への興味によって感じるようになった孤独感からのようでした。高橋三千綱先生は宜保先生こそ救われて欲しいと願われました。宜保先生が他界されてからもう15年になりますが霊界でゆっくり、のんびりされていることお祈りしたいと思います。




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