2019年2月17日日曜日

[宜保愛子の怖い話]廃墟の椅子

宜保愛子先生(1932-2003)がテレビの心霊番組の仕事でイギリスに行った時の話。そこは赤レンガの廃墟だった。荒涼とした荒れ放題の土地にあるこの廃墟は建物全体が蔦で覆われた幽霊屋敷そのもので宜保先生は気持ち悪くて仕方がなかった。



長い間手入れがされていない土地のようで、人間の背の丈くらいの雑草が生い茂り、建物に近づこうにも一苦労だが、昼間のうちに夜の収録に備えて下見をして足元の危険な箇所の確認や、どこの窓から建物に入るか決めておくにした。

宜保先生とスタッフ5人で窓から中の様子を見てみた。床にはガラスの破片や書類やら何らが散乱していた。その中に紺色の布で張られた回転椅子があった。左右両方の肘掛も椅子本体からもスプリングが飛び出している時代物の椅子だった。スタッフは「この部屋の窓から入れそうだね、夜はもっと気味が悪そうだ」と心配していた。

仕事で来たのだから霊が活動的になる夜10時くらいから来て撮影しないとね、なんて話していた宜保先生が再び紺色の回転椅子に目をやった時です。誰もいるはずのない室内のあの椅子に恰幅の良さそうなスーツ姿の紳士風の男性が後ろ向きで座っている姿が見えた。

宜保先生は「あれ?あの椅子見て!誰か座っているわよ」スタッフは「いないよ、誰もいないよ、座っていないよ」と言う。おかしい、宜保先生にははっきり見えているのに。

その時です。回転椅子がギィ~~と音をたててこっちを向いた。そして床に散乱していた紙やら何やらがガサガサと一斉に動きだした。驚いたスタッフは「わぁ~~」と声をあげてみんな一斉に逃げだしてしまい、宜保先生もいったんその場を離れることにした。

現在の建物のオーナーに聞くと最後に住んでいた人はたしかに宜保先生が見たような恰幅の良い紳士だったという。そしてあの回転椅子にいつも座っていたのだと。でも何十年も前にこの世を去った人なのです、と聞かされた。あの椅子が回転するとは考えられないとオーナーは驚きを隠せなかったという。。。(おしまい)

イギリスは霊に対しての認識度は高いといわれ「霊が出るホテル」「霊が出るパブ」「心霊名所ツアー」などは珍しくなく心霊研究の分野では先頭を走っている国だといわれています。

江原啓之氏もイギリスでスピリチュアルを学んだ方ですが江原さんに言わせるとイギリスは日本に比べかなり浮遊霊や自縛霊が多いという。 そして実在感が強いのだとも。ですから日本で霊を見たりしない人でもイギリスでは見ることがあるそうです。

イギリスは地震が少ないので古い建物が多く存在し霊が時代の流れを感じにくいのが理由の一つではないかというのが江原さんの分析ですが、そういわれると宜保先生が見た霊もそうだったのかなと思ったりもしますがどうなのでしょう。

お読みいただきありがとうございました。


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