2019年9月15日日曜日

[本当にあった怖い話]紐が首に巻き付く子供の霊に取り憑かれた少年

東京都М市に住む菅野君(14歳)の体験した恐ろしい出来事である。菅野君の家は私鉄の駅から歩いて7分ほどの場所にあり、商店街から少し離れた静かな住宅地にある。家族は両親と弟の四人で8年前に現在の家に引っ越してきた。引っ越してきた当時は今よりも寂しい場所で、夜になるとほとんど真っ暗だったという。

そんな菅野君の家の左隣の家にAさんの家族が住んでいた。そのAさんの家で事件が起こった。菅野君が小学校6年の冬のことである。Aさんの家族が一家心中したのだ。Aさんの奥さんと子供(当時小学1年のマモル君)が紐で首を絞められ、Aさん自身は首を吊って亡くなっていた。

Aさん一家の事件がわかったのは発生後3日後だった。菅野君が登校班の班長だったこともあり無断で欠席するマモル君の家に迎えに行って発見したのである。

玄関のドアが開いたので、中に入って大きな声でマモル君を呼んでみた。でも家中は静まりかえり返事がない。玄関を出ようとしたが何となく家の奥を覗きこんでみたのです。

「!?」そうしたら女の人の足が見えた。うつぶせに寝ているような格好の足が見えたのです。とたんに背中がゾクゾクして恐ろしくなって家から飛び出すとお母さんに知らせたのです。

菅野君のお母さんが警察に電話をすると近所は大騒ぎになった。調べによるとAさんが商売に失敗したため多額の借金を苦にして一家心中をしたことが残された遺書などからわかった。


それから二週間ほど過ぎた頃であろうか。菅野君は恐怖の体験をすることになる。夜中の2時頃に息苦しさを感じ目が覚めた。何か怖い夢を見て目がさめたのだが、夢の内容はよく思い出せない。でも胸がドキドキして何かとても苦しかったので起きて電気を点けようとした。

「あれ!体が動かない!声も出せないよ!」胸がさらにドキドキしてきて怖さと不安で頭がいっぱいになった。菅野君は目を見開いて部屋を見回すだけで精一杯だ。それに何やら視線を感じるけど、こんなことは初めてのことだ。

そうしたら暗闇の中で頭の左上の方に何かがいるのが見えた。金縛りにあっているのか体が硬直して身動きがとれない状態だったが、目だけが左上の何かを必死に見ようとしていた。何かがいる!ボンヤリとだが何かがいるのがわかる。

「あっマモル君だ!」と思った瞬間に気が遠のいたのか気がつくと朝になっていた。はっきりマモル君を見たわけではない。だが菅野君にはマモル君の霊だとわかったのだ。顔は見えなかったがボンヤリ見えたトレーナー姿がマモル君のものだったから。

その日から菅野君は毎晩のように息苦しくなって目がさめるようになった。すると必ず枕元にトレーナー姿のマモル君が立っていた。そんな日が一週間ほども続いたため「マモル君は成仏できなていじゃないかしら」という母の話もあり菅野君一家はAさんの家に手を合わせに行ったのです。玄関前に花を置き菅野君と両親は成仏を祈りました。

その夜も菅野君は息苦しさを感じ目がさめた。その夜の体験が一番怖かったと菅野君は言う。現れた枕元のマモル君の霊は「苦しいんだ、助けてよ、僕の首が紐で締め付けられて苦しいんだよ、今も僕の首をグイグイ絞めるんだよ、息ができないよ、どうしてパパは僕にこんなことしたの?ママはどこに行ったの?さびしいよ」

菅野君は恐怖で声が出ない。心の中で「成仏してください!成仏してください!」と必死に念じるが、首に紐が巻き付いたマモル君の霊は、見開いた目で菅野君に「苦しいよ、助けてよ、紐をほどいてよ、ママに会いたいよ」と訴え続ける。「ここは真っ暗でさびしいよ、僕はずっとここにいてママを待っているの」「もう家には帰りたくないよ、だってパパが、あーあするしかなかったんだ!って言って僕とママを探して歩き回っているから。。。」

マモル君の霊は、パパがいる家に帰りたくないから菅野君の家でママを待っているのだという。翌朝この話を聞いた菅野君の両親は、Aさん一家の供養をお寺に依頼し改めて成仏を祈ったという。それ以降、菅野君の枕元にマモル君の霊が立つことはなくなった。

でも菅野君は首に紐を巻き付けられたマモル君の霊のあまりにも苦し気な様子とママに会いたいと必死に訴える寂しげな表情が忘れられない。今でも思い出すたびに汗がどっと吹き出すのがわかる怖い体験だったという。Aさんの家は今も空き家のままである。(おわり)

※お読みいただきありがとうございまいた。


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